短大もあなどれない

昨日うかがった短大「住居・インテリアコース」での話の続きです。

幸い教授と雑談する機会を得たのですが、建築家の「作品」と現実生活の乖離などの問題で意気投合し、「やっぱり庇はつけるべきですよね~!」などと講演前にすっかり盛り上がってしまいました。先生は「2年では十分に勉強できない」と謙遜されますが、聞けば随分と充実した内容のコースで、ゆったりと4年(もしくは6年)を過ごした人達よりも勉強してるかもしれない、という印象でした。大学と名のつく場所に通算11年も通ってしまった自分。耳痛ぇ~

ここもたぶん入るのはそれほど難しくない学校でしょうし、私のバイト先よりずっと小さな短大です。最近共学になったばかりなので、チラホラ男子の姿もありますが、ほとんど女子校です。しかし現場見学をしたり、外部講師を呼んだり、外部施設を借りて構造実験をしに出かけたりと、教授が実務家としての経験を活かし、「孤軍奮闘」しておられるご様子です。自分も似たことをしているのでわかりますが、ただ授業をするよりよほど面倒だし神経も使います。

少なくとも世の中のほとんどを占めている「フツーの」住宅建築については、RCの大型建築ばかり演習し、小難しい机上の「空間論」で4~6年を終えた建築科卒業生よりは、ここの卒業生のほうが安心して任せられそうな気がします。

時代も変わったもので、今は4年制大学卒のほうが短大より就職に有利らしいです。でもこちらの卒業生は就職先からの評判が良いようで、大半の方が就職内定しているようでした。一部、4年制大学に編入する方もあり。「設計事務所はあまりにも給料が安いのでこちらからお断りしました」という人もいましたが・・・苦笑。その方は大手の建材メーカーに決まったらしいです。

学生さん達は「毎日毎日、学校へ来るのが楽しかった」と言っていました。確かに「企業もこんな子達なら採用したいだろうな~」と思わせる、明るく健康的な雰囲気でした。しかし売り手市場の新卒就職戦線・・・夢のような話ですねぇ・・・

最後に突然「先生からも何か就職活動についてのアドバイスをお願いします」とふられ、「私のほうがお聞きしたいです!」と、つい本心を吐露してしまったDoodlin'です。

家に帰ってから、いただいた学校案内パンフを熟読していたら、あ、しまった!学食に立ち寄ってくるのを忘れました~!!!「なにわのおっちゃん定食」って・・・元・女子大じゃなかったの???