屋根裏収納タラップの教訓

屋根裏収納製作がようやく進み始めました。

特価品の「スライドタラップ]」(梯子ユニット,19800円)を喜んで購入し、天井に穴を開けてはみたものの、その製品重量におののき、また屋根裏コウモリ事件などもあり、1年以上、手付かずで放置されていたものです。

しかし天井に穴が開いたままではいくら周りの壁を断熱しても意味ないですし(そちらも工事中)、畳の上に放置された巨大ユニットも邪魔になったので、まずこちらを先に片付けることにしました。家の中を蚊も飛んでいたので、コウモリはもういないだろうと判断し、久々に屋根裏に上がりました。

(教訓1:天井や床にはうかつに穴を開けるべからず)
(教訓2:大きな建材や機器は施工直前に購入すべし)

イメージ 1

リフォームでは既存の狭い空間を通すため、枠を作ってから持ち上げることができません。あれこれ立ちはだかる邪魔な部材を撤去しながら丁度いい大きさ・位置の枠を作るのが苦労です。鋸を挽くの十分な空間もありません。

「左手が使えたらどんなに良いだろう!」と思う配置もよくあります。電気配線も邪魔ですが、素人には動かせません。しかし製品重量33kgのスライドタラップを乗せるには強固で信頼できる枠を作らねばなりません。

しかも既製品のユニットをはめ込むため、サイズ誤差のない枠を作らなければなりません。

(教訓3:古家リフォームに既製品を使うべからず)

イメージ 2

しかも古家の木材はかなり痩せています。(写真の左は新品乾燥材、右は24年経過した古材)。直交していたはずの梁・桁も歪んでおり、サイズの微調整も直角出しも大変です。ミリ単位の端材を詰め込んでみたり、サイズの異なる材木を併せてみたり、試行錯誤の後、なんとか誤差2mm以内でメーカーの指示寸法の枠ができました。53kgの私が乗ってもビクともしません。でも枠作りだけで2日もかかってしまった・・・。

イメージ 3

この枠に梯子ユニットを持ち上げ、小さな金具をひっかけて乗せるのです。「必ず2人で作業してください」という施工マニュアルの指示を守り、夫と息子の帰りを待つことにしました。組み立て家具くらいなら無視して1人でやってしまうところですが、プロ業者向けの施工仕様書に「2人」と書かれちゃあね・・・(女子供は想定外の「2人」ですよね?)

イメージ 4

男性2名が「うぅ重たいぃ~!」と大騒ぎの末、ようやく梯子ユニットが天井裏に上りました。このときの嬉しかったこと・・・ここまで来る道のりの長かったこと・・・パパ、お兄ちゃん、ありがとう!(涙)

ところがこれでは終わりませんでした。蓋が閉まらないのです。

木材が微妙に反っていたのか、ビス留めした際に反らせてしまったのか、枠の直角が歪んでしまったようです。またやり直しかよ・・・ガーン。ここまでですでに丸3日かかっています。

(もう屋根裏収納なんていらねぇ~)

イメージ 5

ビス1本打つごとに蓋の開閉を確認し、半泣きで再び枠の微調整を行いました。

脚立があっては開閉できないので隣の押入れの天袋からよじ上ったり降りたり、小さい身体が役に立ちました。(ダイエットしといて良かった~)

こうしてようやく、蓋の開閉もスムーズに、ユニットを枠に固定することができました。あ~、やっと特大脚立を振り回す毎日も終わり、梯子でラクラク上り下りができるんだわぁ・・・と蓋を開閉しながらニンマリしていましたが、そうは問屋が卸しませんでした。

あれ・・・?(呆然)

イメージ 6

壁にぶつかって梯子が降りて来ません・・・何この梯子、折りたたみ式なの~!?箱には確かに「スライドタラップ」と書いてありましたよー!

これのどこがスライドやねん!「折り畳みタラップ」ちゃうんか~!?V型の金具を見た時点で気づかんかいっ♪と自分に向かって言いたいところですが、他社製品には、文字通り「スライド式」で真っ直ぐ降りてくるハシゴ(電動・手動)もあり、私の購入したこの商品のようなタイプは、その会社では「折りたたみ式」と呼ばれていたのです。

(教訓4:製品名から商品内容を思い込むべからず)

「梯子下端から前面壁までの最小距離800mm」確かに施工マニュアルにもそう書いてありましたが、「ああ、上り口の踊り場スペースね。ウチはいいの、いいの、無くても(^^)」とタカをくくっていたのです。ここまで来た以上、前の壁を壊すしかなさそうです。

(教訓5:施工マニュアルは自由な解釈をするべからず)