壁壊しの苦労

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断熱と耐震補強のためにと家中の壁を壊し始めてから4年になります。業者以外の者がうかつに石膏ボードの壁を壊すと数々の思わぬ苦労が待っています。まず、廃材を処理業者に持ち込むと1立米あたり1万円くらい取られます。壊した後は粉々が飛び散り、掃除も大変。マスクをしていないと喉も目も痛くなります。

この部屋はしばらくこの状態でしたが、冬の寒さも厳しい折、断熱工事が急務です。天井、廻り縁と畳寄せは触らないまま、60mmのウール断熱材を全面に詰め込み、なんらかの面材で真壁を付け直す予定です。

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掃除機はすぐ詰まるので、おおかたは手箒で掃除します。

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溝に落ちた分は、あらゆる手段を使ってすくい取ります。(写真は、洗濯洗剤のスプーン2種類と、粉ミルクスプーン1種)

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こんな狭い隙間の釘はどうやって抜いたらいいんだ~!でも、こいつらを抜かないと壁が張れません。「桂離宮方式」で鋸で釘を切るか…(冗談です、川上棟梁、ごめんなさい)。

リフォームは美しい白木を相手にする新築仕事とは異なり、ゴミ、汚れ、傷みとの戦いです。壁の中の傷んだ構造材や雨漏り、カビ、錆落ちた釘などを見てしまうと、絶望感も襲ってきます。

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なんだ~、この「弐等」の烙印はぁぁぁ!!!

壁を剥がしていると、24年前のゴミや虫の死骸、錆落ちた釘なども出てきます。100円玉でも出てくれば嬉しいですが、10円くらいではもう嬉しくもなんともありません。

これをもし業者さんに相談すれば、必ず「壊さないで上からかぶせましょう」という案が出てきます。

その気持ち、わかります~!