子は親の鏡

土曜日の朝の出来事です。

ボス(3歳・女)が何やら印刷物のようなものを持ってトイレに入っていくので、
何をするのかと尋ねたところ、

「おとーさんみたいに、トイレで新聞読むねん!」

そこへ本家(父親)がバタバタとやって来て
「お父さん先に入らして!」と頼むと、

「オマルでしたらええやん。」

と一言冷たく言い捨て、ボスは悠然と扉の向こうに消えて行きました。

しばらくすると、ドアの向こうから
「は、が、を、た、…」と平仮名の部分だけを読み上げる声が聞こえて来ました。


(続く)