少年探偵団と同じ年の作品。当時44歳のはずですが、老け役でも変装でもない、素顔の嘉さんが新鮮です。
長身で細見で、颯爽としています。
ダブダブスーツ、開襟シャツ、前髪のカール・・・戦前の山奥(の物語)にしては随分ハ
イカラです。
言葉も思いっきり標準語だし、都会から赴任してきた若い先生、というイメージなのでしょうか。
教室で弾いている小さな楽器、あれは何? まさか
ウクレレ?
白黒映画って本当、陰影が美しいです。
野山の風景もいい。
又三郎を始め、当時の子役はみな美形揃い。
宮沢賢治の原作通りの言葉使いも、なんだか現実離れした魅力になっています。
ところで、子供たちの「あべ、あべ、あべ」というセリフ、東北以外の方にはわかるんでしょうか?