公共ホールの謎 (吹奏楽フェスティバル)

羽曳野市主催・大阪芸術大学協賛のウィンド・フェスティバル2006を家族全員で行ってきました。

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吹奏楽の楽しさについては、いずれ音楽ブログのほうで喋らせていただくことにして、
今回は会場となった「Licはびきの」を中心にお話します。

しかしこの名前、最初に耳で聞いたときはギョッとしましたよ~。Lick(=舐める)って・・・

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ステージ後方の巨大な物体がおわかりでしょうか? パイプオルガンです。

羽曳野市は一昨年、ハンナン牛肉偽装事件に関与した市長の辞任でニュースになった市です。
ハンナン傘下の建設会社が市の公共工事の大半を請け負っており、ここLicはびきのも勿論そのひとつ。

羽曳野市は大阪は南河内ベッドタウン/農業地帯、人口12万人、面積26.44平方km。
古墳群とブドウ畑と肉関係の工場、それに浅田会長の「御殿」以外、これと言って何もありません。(笑)

一部には血だらけの作業服を着た人が普通に外を歩いていたりする地域もあって、すごい所です。
(その地域だけは公立学校にもエアコンが完備しているのだと、他の地域の親が怒ってました)。

市の救急センターは数年前に廃止され、乳幼児医療や40歳以上の健康診断も有料になりました。
保育園の補助金もカットされ、保育料は月1万円の値上げ、保育士も多数リストラされています。

そんな市には明らかに身分不相応な、豪勢なホールです。
(お、お手洗いも全個室シャワー付きトイレだったぞ~)

パイプオルガンはパイプ一本あたり数百万円で、総額は本数に比例するそうです。
これは全部で一億円かかったという噂で、さらに年間維持費も相当らしいです。

「使いもしないパイプオルガンにいったい幾ら税金を注ぎ込んだのか!」と共産党に責め立てられ、
今年はついに「パイプオルガン教室」を生徒募集中です(笑)。

この市民会館の他、ハンナン城下町と言われている拙宅の近所には、
オリンピックが招致できそうな立派な体育館「はびきのコロセウム」もあります。

そしてそれぞれの建物の前庭には、それぞれ一機3000万円、5000万円の時計台が立っており、
表向きはハンナンからの寄贈となっていますが、建設費に含まれてないわけがないですよね。

しかしここはハンナン城下町。逮捕されようが何しようが、浅田会長を悪く言う人はいません。
ご近所のお年寄りに言わせると「偉い方やったのに、何を間違わはったのか・・・」とのことです。

ちなみに余談ですが、浅田会長は業界筋ではちょいと知られた植木マニア。
顔見知りの造園業者が出入りしているのですが、「一目見たら腰を抜かすような」贅沢な庭だとか。

で、「スゴイ」植木が手に入るたび、大物国会議員諸氏を招いてお披露目~♪

・・・話を元に戻して・・・

はびきのコロセウムは体育館を市民に自由に使わせてくれないのでムカつきますが、
Licはびきのは、今日のような楽しいイベントを開いてくれるなら、許すとしましょうか。
(↑市の術中にはまってる???)

芸大生による無料コンサートは未就学児入場もOK、写真・ビデオ撮影もOKで、気軽に楽しめました。
中高生向けの楽器指導クリニックも無料でしてくれました。ちょっと易しすぎたらしいですが。

クラシックのコンサートはプロでもなかなか満員にはできないもの。
チケット売って閑古鳥を鳴かせておくよりも、無料にしてより多くの人に楽しんでもらいましょうよ!

ちなみに大阪芸術大学の所在地自治体は南河内郡河南町です。

しかし地元の「河南町ぷくぷくドーム」(←これもド田舎に驚くような立派な施設)は無視して、
富田林市の「すばるホール」か、羽曳野市Licはびきの」を好んで利用してくださっているようです。

それにしても、柏原市リビエールホール松原市民文化会館・・・どこの市も大型ホールを持っています。
そして、結構いつでも空いています・・・

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それにしてもユーフォニウム(左)やトゥーバ(右)のミュート(消音器)って大きいんですね。
ミュートだけでもトランペット本体より大きいですよ・・・

建設現場のコーンかと思いました!