南紀白浜・珍道中

お兄ちゃんの使い残しの青春18切符が2回分あったので、夫婦+娘で南紀白浜へ日帰りの旅をしました。

生まれて初めての海水浴が待てない娘が、車窓に海が見えるたびに
「つぎ、降りるんか?降りるんか?」と騒いで大変でした。

家6:40発→天王寺7:27→和歌山8:30→御坊9:45→紀伊田辺10:30→白浜11:03着の各駅停車の旅は、
3歳児には長く感じられたようです。

「海に行こう」ではなく「電車に乗りに行こう」と誘えばよかったね・・・

イメージ 1

今回は白浜には2~3時間しか滞在できないので、今日は海水浴と温泉に絞ろうという予定でした。

ところが、白浜駅前から有名な温泉「崎の湯」(波打ち際の露天風呂)を目指してバスに乗った途端、
夫がおもむろに肩・腕に日焼け止めクリームを塗り始めました。

「これからお風呂入りにいくのに何してんの!?」
「あ、しまった!」

塗ったばかりのクリームがもったいないので、急遽予定を変更、景勝地を見物してから行くことにし、
終点「三段壁」までそのままバスに乗り続けました。(片道460円/人、約20分)

イメージ 2
三段壁バス停から展望台までは歩いて3分程度。
三段壁は高さ50mの断崖絶壁。あの迫力はこんな写真や文章では言い尽くせません。

海も非常に深い青色で、あ~やっぱり来てみて良かった!
(間違えて日焼けクリーム塗ってくれたパパ、ありがとう!)

イメージ 3
展望台からは遊歩道が伸びていて、断崖絶壁の上に立つこともできますが、こりゃ怖いですよ~>o<
そこのお二人さん、お互いに信頼しあってるのね・・・

この下の三段壁洞窟に降りるエレベータ(有料)もありましたが、
料金が高い(大人1200円/人)のと、似たような洞窟をアメリカやイタリアで見たので、今回はパス。

イメージ 4
お昼時になりお腹がすいたので近くの売店や食堂を覗きましたが、高くて何も買う気になれません。

しかたなく干し梅(320円)を一袋買うと、「空腹を刺激するだけだろう!」とすでに怒っている主人。
(よく見るとその干し梅は紀州産ではなく中国産でしたが、美味しかったです。種無しがお勧め)

空腹に耐えかねて入った土産物店の2階の「三段壁食堂」は、意外に大当たりでした。
写真の、鯛めし+梅ざる定食950円、めはり寿司3個400円、地ビール500円、どれも美味しかったです。

昼時なのに閑散としていたのは、観光地価格の普通メニュー(うどん550円・・・等)のせい?

イメージ 5
次の景勝地の「千畳敷」までは、バス通り沿いをトボトボ歩いて5分です。
看板の台座は千畳敷をデフォルメしたデザインでしょうか・・・うーん、気持ちはわかりますが(笑)。

イメージ 6
波で削られて奇勝ができるくらいですから、柔らかくて彫りやすい岩なのでしょう、落書きだらけ。
それにしてもセメントじゃあるまいし、この手形はどうやってつけたのか・・・?

イメージ 7
やって来ました、これが私のお目当てだった露天風呂「崎の湯」です!
千畳敷から北へ徒歩約5分、白浜ビーチへ向かう途中にあります。

こちらは女湯~!(写真撮るの苦労しましたョ・・・)
壁の向こうの男湯はもう少し開放的なつくりらしいです。(温泉ブログに詳しく載っています)

女湯は上中下と三段の浴槽があり、一番下(海際)は打ち寄せる波が飛び込んできてしょっぱい!
私も娘も、ザッバーンと来た大波を思い切り頭からかぶってキャーキャー言ってました。

崎の湯を出たら、「いでゆ反対タマゴ」という赤い文字の看板が目に飛び込んできました。

何かに反対する政治的キャンペーン(?)で玉子を売っているのかと思ったら、
ただの温泉玉子で、黄身と白身の茹り方が反対になっている、という意味でした。

1個60円、とっても美味しいのでお勧めです。

イメージ 8
崎の湯からさらに10分ほど歩き、とうとう娘の念願の白良浜(しららはま)ビーチに到着!
ここの砂は人工砂のように白くてキレイです。
ワイキキと姉妹都市だそうです。

椰子の葉のパラソルがひとつ空いていたので「ラッキー!」と場所をとりましたが、
心の中では、海の家の人が飛び出てきて「ハイ、1000円」と場所代を請求されるのでは?とドキドキ。
でも大丈夫、無料でした。

イメージ 9
ビーチサッカー大会が開かれる日だったので混雑を心配していましたが、これも全くの杞憂でした。
このチーム(決勝)には日本代表の選手も在籍しており、優勝すると次は沖縄の全国大会なのだとか。

イメージ 10
↑指宿と勘違いしてくつろぐ旦那。 ☆指宿(いぶすき):鹿児島県の南端にある砂蒸し温泉

9月に入ってからの海水浴は、ゆったりできて超お勧めですね~。
8月の夏休み中なら、ここ白浜は見渡す限りパラソルがギッシリだったはずです。

海水浴場の営業は8月31日までとしている所が多いですが、海が閉まってしまうわけではありません。
地球が温暖化していますから、和歌山あたりでは8月は暑すぎ、9月初旬がちょうどよいみたいです。

ここ白浜近辺9月4日まででしたが、浜辺に温泉も沢山あるので、営業終了後でも十分泳げると思います。
クラゲさんがいつ頃いらっしゃるのかは存じませんが・・・。

イメージ 11
ビーチに隣接する露天風呂「しらすな湯」は、水着で入る混浴です。

以前は無料だったらしいですが、現在は入浴料100円、有料シャワー3分100円です(それでも安い!)
ロッカー200円もありますが、セコく使わずに済ませている家族が多かったです(もちろんウチも!)

娘はすっかりプール気分で、広々した浴槽の中を泳ぎまくっておりました。

イメージ 12
駅までのバスを待ちながら食べた梅ソフトクリームと、もう一杯飲みたかった「ナギサビール」です。
ナギサビールは、苦味のきいた濃い目の味で、いかにも地ビールといった味わい。

13時59分か、もし間に合わなければ15時50分の白浜発で帰ろうというアバウトな予定で来たのですが、
あちこちでゆっくりしてしまったため、「しらすな湯」を出たらもう17時!

この分だと、17時58分白浜発→天王寺21時39分着だね、と携帯で路線検索。

イメージ 13
ところが、来たバスは「とれとれ市場(魚介類マーケット&お食事処)経由」ではありませんか・・・
ちょうどお腹もペコペコだし、もう一本遅い電車(18:57分発)にしてご飯食べてから帰ろう!

とれとれ市場は、魚介類や地元の土産物を売っている大きな市場で、海鮮食堂もあります。
うに丼820円、いくらサーモン丼610円、ねぎとろ丼560円、生ビール中500円は、どれも美味しかった~!

お土産には幸鮨の「あぶりサンマ鮨」(1本850円)がお勧めです。

市場の閉店(18:30)まで欲張って遊んでいたので、駅へ帰る最終バスに乗り損なってしまい、
真っ暗な自動車道を「本当に駅はこっちなの?」と不安な気持ちで小走りすることになりました。

とれとれ市場から白浜駅はバスなら3停留所ですが、これが結構遠いです(徒歩25分~30分)。
歩道もあったりなかったり、歩いても別に楽しくもない道ですので、バス(150円)がお勧めです。
(追い抜かれてわかったのですが、市場を出てバス通りまで歩けば18:37発のバスがあったようです)

イメージ 14
結局、当初の計画より5時間も遅い、18時57分白浜発の紀勢本線で和歌山→大阪へと帰路につきました。
親は途中ときどき居眠りしましたが、3歳児は家に帰るまでずっとはしゃぎっぱなしでした。

地方のローカル線の駅のホームには、売店自動販売機もないことが多いです。
それで、乗換えのたびに駅の近くのコンビニまでスナックと飲物を買いに走りました。
(乗り降り自由の青春18をちょっぴり活用?)

ようやく家に着いたのは夜11時30分過ぎ、予定よりかなり遅れましたが、と~っても楽しい一日でした。