PL花火の秘密

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本日8月1日は、打ち上げ数日本一を誇る、PL花火の開催日です。
一昨日、準備中のPL教団聖地内に侵入する機会を得ましたので、ルポしま~す。

写真は、聖地内の、信者専用「会員席」です。
芝生に「広島、長野、鹿児島」などと書かれた白い旗が立っているのは、各地の教会ごとの指定席です。

向こうに見える塔は、二代教祖デザイン・日建設計の実施設計による、「超宗派大平和祈念塔」。
「宗派を超えて世界はひとつ」という指の形をデザインしたそうです。大阪府富田林のランドマークです。
(構造設計を担当した方のボヤキをお聞きしたことがあります・・・)

花火の日には、全国の教会から大型バスで会員(信者)が集まります。
当日は、これらの大型バスしか聖地内に入れないように規制がかかるので、徒歩圏内に住む会員さん達も、
一度教会に集合して団体バスで聖地内に入ります。

私は一度だけ、教団関係者のバッジを借りてここに紛れ込み、花火の真下で見たことがあるのですが、
それはそれはすごい迫力でした。(幼児・妊婦・高齢者・心臓の弱い方はやめたほうがいいそうです)。

最近では教会ごとの団体入場で顔チェックがかかるようになったので、そういうこともできなくなりました。
そんなわけなので、部外者の侵入作戦はまず無理です。

聖地内には、全国の教会が出店する各地の物産や食べ物の屋台が並び、花火が始まる夜8時まで、
ここで飲食しながらお祭り気分を楽しみます。(営利目的でないので、どこも結構美味しいです)。

クライマックスの「ナイアガラの滝」も、この会員席では、目の前にド迫力で見ることができます。

この「ナイアガラ」を見ないでPL花火を語るべきではないと私は思いますが、会員席からしか見れません。
この花火を見るためだけに入会して他の一切の宗教活動には参加しない通称「花火会員」もいるそうです。
↑会費は月500円、年間6000円でアリーナ席ならお安いのでは? (←不謹慎!?)

会員席に入れない一般客は、近鉄の駅(富田林または喜志)や周辺の道路などから立見するか、
あるいは例の近鉄観覧席(3000円)を購入することになります。
(有料観覧席からでも「ナイアガラ」だけはよく見えないそうなので、やはり会員になるしか・・・)。

当日の近鉄電車は増発にもかかわらず超満員、この日だけはどこへも出かけられません。

隣町に住んでいる私達は近所の橋の上から見るのですが、ここもすごい人だかりになります。
もちろん、ナイアガラなどの低い花火は全く見えませんが・・・。
PLの近くのマンションの15階に住んでいる義妹夫妻宅は、詰めかけた友人達でいっぱいになるようです。

帰りは、通常は25分の富田林駅あべの橋駅(天王寺駅)が、大混雑のため3~4時間かかるので、
当日に帰りつけるのは天王寺がせいぜい、北大阪や兵庫・京都方面へ帰るという企画は危険です。

周囲の道路もすべて通行止めになりますので、車で富田林~喜志近辺へ行くことも不可能です。
(PLの敷地は広大で、この2駅にまたがっています)。

これだけの花火(12万発)を毎年あげるのだから、PL教団というのはさぞお金持ちなのだろうと思いますが、
台所事情は火の車らしいです。その証拠に、数年前には、PL学園短大が財政赤字で破綻しました。
花火の費用は、すべて会員の「花火献金」という寄付(一口10万円)でまかなっているそうです。

またこの大イベントの労働力は、すべて会員のボランティアで成り立っています。
当日の警備や会場の掃除・後片付けはPL学園の生徒が行うそうですが、
風が強いと花火ガラが広範囲に飛び散って結構大変らしいです。

このイベントは、正式には「花火大会」ではなく、初代教祖の命日を弔う宗教行事「花火芸術」です。

「俺が死んだら花火を上げて祝ってくれ」と初代教祖が遺言したたそうです。
まさか12万発も上げてくれとは言ってないと思うのですが、何事にも派手好きな二代教祖が、
今のような大花火大会にしてしまったということらしいです。

有名なPL野球部を作ったのも二代教祖です。
一昨日も、地方大会で負けたばかりなのに専用グラウンドで練習していました。

しかし現在は、三代教祖が「構造改革」を進めているという噂を聞きました。
野球部も、選手のスカウトをやめ、「食事が違う」と噂のあった野球部専用の寮も廃止されました。
そのわりには、結構ガンバってますよね。

団体職員のリストラも進んでいるようです。
今まで何がなんでも守り通してきた花火12万発も、数が減らされるかもしれないと聞きました。

ド派手な花火を見たいなら、今年限りかもしれませんよ~