わがまま言うな~!

「不用品」と名のついたものでも必ずどこかに欲しい人がいると信じているDoodlin'ですが、難しいのは、あげたい物と欲しい人のマッチング。
これが面倒なために泣く泣くゴミ行きになっているモノ達が世界中に山ほどありそうです。

先日、中崎町(大阪梅田近くの長屋を改造したSOHOやバーが並ぶお洒落な地域)のアンティークショップで
米軍の放出品が高~い値段で売られているのを見て、「珍しいってだけで欲しがる人いるんだなぁ」と感心。
(現地ではJUNK扱いになりそうなものでも数万円!店の家賃とディスプレイにもお金かかってそうですが)

日本製の衣類などは品質も抜群に良いのだし、喜んでくれる人も多いのでは・・・?
でも運送費や諸々の作業する人件費がネックなのですよね、きっと。

たまQさんが英語の本を引き取って南アに送ってくれる事業を紹介してくれましたが、
情報網や人材・輸送ルート等を持っている企業はそういう社会貢献をどんどんしてほしいものです。
(兼・宣伝でもいいから!)

「善意」に名を借りた「不用品処分」は困ります(おーっとっと、自戒、自戒)。
地震や火山の被災地に寄付を募ったら、古着ばっかり山ほど届いて迷惑したって話もありましたよね。

でも、いつだか被災地に2億円の当選宝くじを無記名で送った人がいたとき、
住民が感謝の言葉より先に「一人あたりにしたら微々たる額だ」などと言っているのを聞いて
あれでは送った人が気の毒だな~と思いました。
不幸な目に遭って気持ちが混乱しているのはわかりますが・・・

私が以前アメリカのアパート団地の管理人をしていたときにも、似たようなことがありました。

火事で焼け出された一家を援助すべく寄付を募ったところ、缶詰や毛布や衣類などが沢山集まりました。
アメリカ人は、基本的に善意とかボランティアが大好きな人達)。

ところが、当の被災住民が「要らない」というのです。
「品物じゃなくて現金をくれ」と・・・愕(ガクッ)。

しかも、長~い空室待ちリストを無視して特例でその一家に優先的に部屋を割り当てたにも関わらず、
「この部屋(1階)はイヤだ。2階の部屋を探してください」と言うのです。

えぇーっ!? その一家、もともと1階だったんですけど・・・

この団地は大学の学生・研究員向けのファミリー用アパートで、全900世帯。半分は留学生。
世界約50ヵ国から集まった人達が全然違う生活習慣をぶつけ合いながら共に暮らしていました。

いろいろな人達のお世話をすることでかなりの我慢強さを鍛えられてきた私たち管理人チームも、
さすがにこのときばかりは「あの人たち、いったい何!?」と悪口を言ってしまいました。

ちなみに、火事の原因はその家の娘さんの不注意で、上階の部屋も一部も焼いてしまっていたのです。
退去させられなかっただけでも随分寛大な扱いなのに、そんなわがまままで言い出すなんて・・・

「援助も難しいなぁ~」という、思い出話でした。