大阪マラソン応援体験
第1回大阪マラソンに出場するU氏を東京よりお迎えし、初めてマラソン応援というものをしてみました。U氏は、競争率10倍の東京マラソンに2年連続で出場という、恐ろしくクジ運の強い市民ランナーです。これからマラソン(応援)参加してみたいという方のために、今回学んだノウハウをまとめておきます。規模、立地、コース条件的には東京マラソンもほぼ同じそうですので、ご参考になると思います。
ランナーの方のコンディション作り
U氏より「前日の夕食と当日の朝食はタンパク質や脂質を控え、炭水化物中心に」とのご希望。わが町自慢の焼肉店か焼鳥店または中華にお連れしようという素人目論みはアッサリ外れ、急遽、夕食はホームたこ焼き、朝食は力うどんのご用意となりました。この不手際で「夕食は6時前に済ませて9時就寝」という計画がそれぞれ1時間遅れになってしまい、「拙宅にお泊まりいただいたせいで記録が出せなかったら大変!」と焦りました。(というより、大事な日の前にウチに泊まろうという発想自体が間違っているのだが・・・)
9時のスタート前にお腹を空にしておく必要があるとのことで、朝食は6時開始です。息子の受験で学んだ消化吸収学(?)の知識を活かし、力うどんの他、バナナもご用意しました。食べ過ぎてはいけないでしょうが、繊維質と糖質は多いほうが良いのではないかと思い、フルーツ類を沢山買っておきましたが、これは正解だったようです。出場者の手荷物は大会主催者が出発地点から終点までトラックで運んでくださるそうですが、U氏が大阪人の大会運営に対する不安を表明されたので、貴重品だけはこちらでお預かり。
沿道での応援プラン
これまで、マラソン観戦などしに行く人は、ランナーが来るまで2時間も待つんかいな、相当ヒマやな~と思っていましたが、これが大勘違い。東京や大阪のように地下鉄の発達した都市であれば、ランナーを追いかけて一緒にコースを回ればよいのです。交通規制がかかるので車やバスではもちろん無理ですし、ランナーの移動スピードは思いのほか速いので、全ての主要地点に追いつくのは無理ですが。(京都で五山の送り火を全て近くで見ようとするのと同じくらい、無理です)
南港口あたりになると選手の集団もかなりバラけてきており、沿道の混雑も少なく、応援しやすいです。疲れが出始める頃ですし、この辺でこそ応援したいという気持ちもありました。走っているU氏には私の声援は全く聞こえず、応援に来ていることも気づかなかったとのことでしたが・・
そうなんです。出発地点やゴール地点の付近には一般の応援客は入れないのです。残念!
U氏は最初から最後まで安定したラップタイムで走る方で各地点への到着予定時刻がほぼ正確なので、予め観戦場所を計画し、ご本人とも応援場所を打ち合わせしておけば良かったと反省しました。
大会のブックレットには、トップランナー、3時間ランナー、3時間30分ランナーなど、30分区切りの予想タイム別に、どのあたりをいつ通過しそうかという予想一覧表も出ています。ランナーアップデートに各ランナーの5km毎地点の通過タイムがほぼリアルタイムで更新されるので、ペースの安定しない方でも、だいたいの居場所の当たりをつけることはできます。
しかし何と言っても今回の私の大ボケは、U氏のゼッケン番号を聞くのを忘れていたこと。すでにスタートしてしまったご本人には聞けないので、東京のご家族に電話で問い合わせるなど大騒ぎ。後で知ったことですが、大会Webサイトで氏名で検索すればゼッケン番号はわかったようです。( T_T)\(^-^ )
もう一つの失敗は、U氏のウェアの色や特徴を聞いておかなかったこと。沿道へ行ってみて焦りましたが、ランナーは皆さん似たような体格・背格好で、しかも前半30kmくらいまでは数十人ずつのの団子状態でやってきます。凄いスピードですから、胸と背中のゼッケン番号を読み取るのは、私の動体視力ではとても無理。こういう時、何か特徴のあるウェアを着ていただくと助かりますね。
3万人のランナーはAからQまでの17グループに分けられてスタートに配置されるそうですが、Aグループは陸連登録選手(年会費3000円)で、以下は自己申告タイムの速い順。今回はAグループの仮装組が一番後ろに回されたので、Bグループの先頭にいたU氏の前には仮装がズラッと並び、壮観だったそうです。東京マラソンの禿ズラでTVの視線を釘付けにした枚方マスターズの高田伸昭さんは、ズラ封じのため(?)の主催者側の陰謀で、今回は招待選手扱い。お見事、7位で入賞。
U氏がフィニッシュする直前に「大阪府橋本府知事も無事完走!」とアナウンスが流れ、「えっ、まさかヤツに負けたの?」と驚きましたが、知事は8.8kmのチャレンジラン。だよね~。表彰式にて、平松・橋下の珍しくニコやかなツーショット。
レース終了後は、せっかく大阪にお見えになったU氏のため、新世界の八重勝さんで祝杯を上げ、通天閣の隣の「新世界ラジウム温泉」というレトロな銭湯に送り込み、そこでお別れしました。「新世界ラジウム温泉」には何かと悪い噂もありますが、色白美男子のU氏、無事だったでしょうか…?レース翌日も会社のため4時の新幹線でお帰り、ゆっくり大阪見物する時間もありませんでしたが、マラソンのコースで大阪の名所は一通り走り抜けているので、まあいいか、ということにしました。
家に帰ってみると、お泊まりいただいた部屋にさりげなくこんな冊子が残されており、主人が絶叫していました。
新種の宗教の勧誘かぁぁぁ~!!!