20×4

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フランス語の数の数え方の話ではありません。

晦日なので一応掃除をしていたら、自分の学部生の頃の成績表が出てきました。なんと、「数学」「物理学」「生物学」といった単位があるのを見つけました。

えええーっ!!!

そんな科目、出席した記憶も勉強した記憶も全くありません。一体どうやって単位を取ったのでしょうか?????

自然科学系の科目の中で唯一記憶にあるのは「自然科学史」で、毎回、屋外の木陰に出ては、先生を囲んで雑談ばかりしていたように覚えています。そんなんで教授も学生もやっていけてた、古き良き時代でしたが、当時その科目を担当していたのが、今年亡くなった数学教授のモリキこと森毅先生。若い頃、この方の「数学受験術指南」等のエッセイに結構感化されてまして、実はその流れでついここの大学を受けてしまったという経緯もありました。

奇しくも今日、テレビの「今年亡くなった人特集」の番組にモリキの映像が出て、「人生は20×4年、4回違う人生をやってもいい」みたいなことをおっしゃっていました。「あ、それいいね!」とまたまた賛同してしまいました。モリキはよく、「同じ専門を続けていてはいけない」とおっしゃっていました。こんな人ばっかりだったら、私も職場で肩身の狭い思いをせずにすむのですが…

私は今、人生の折り返し地点を過ぎ、3回目の前半といったところですが、思えばこれまで、20年ごとに別人になってきたような気がしないでもありません。

1回目、0~20歳は、お洒落三昧、映画に音楽に、遊び倒したバブルな青春。
2回目、20~40歳は、生まれ変わって勉強と仕事。

3回目、40~60歳は、今度は本物の¥の借金の返済。生活のために働く毎日ですが、自分の勉強とお稽古だけは極細々と続けます。

4回目、60~80歳、仕事も子育ても終わり、夢の退職後人生(の予定)。悠々自適なんて言葉にはご縁の無い世代ですが、せめてボケずに健康で美しくありたいものです。

皆様、良いお年をお迎えください。