お受験日記7-お絵描き編

ここでも何度か作品をご紹介してきましたが、ボスは絵を描くのが大好きです。模試でも、お絵描きテストはいつも良い成績でした。

試験室から出てきたボスに「今日は何を描かされた?」と聞くと「おうちの人とご飯を食べてる絵。」

「よっしゃ~!!!」(←ガッツポーズ)

家族の絵、特に食卓は、お受験でなくてもいつも描いている、得意中の得意のモチーフです。

ところが、詳しく聞いて行くと、だんだん雲行きが怪しくなってきました。時間が足りなくてお母さんと自分の二人しか描けなかったと言うのです。

「ダメェェェ~!!!」(←悲鳴)

それは、お絵描きテストの仮面をかぶった「家庭環境チェック」だったのです。うちはいつも揃って夕食を食べているのに・・・それだけが唯一の取り柄の家庭なのに・・・

まず描きたいもののアウトラインを全部描くように教えておけば良かったです。家族の絵を描く時は必ず全員、笑顔で描くように念を押しておくべきだったかもしれません。

(塾では当然教えていらっしゃるでしょう)

ダメージコントロール指令を発動し、私はすぐに次のような指導をしました。

・次の面接で誰が一番好きかと聞かれたら『お父さん』と答えなさい。
・なぜかと聞かれたら、『いつも遊んでくれるから』と答えなさい。
・いつも何をして遊びますかと聞かれたら『お父さんと遊ぶ』と答えなさい。
・・・etc.

面接の日までに「お父さん」の存在をしっかり刷り込んでおく必要があります。しかしこんな時に限って「お父さん」は出張を入れてしまい、家におりません。

本当はいつも保育園の送迎も遊びや勉強の相手もしてくれているのに、詰めの甘い人~(涙)

(つづく)