お受験日記5-集合・控室編

余裕を持って集合時刻15分前に着くように来たつもりでしたが、駅からの道には受験生らしき親子連れが一組も歩いていません。

まさか試験日を間違えた? (←読者の皆さん、一斉にに「ありうる!」)受験票と注意事項のプリントを出して確認しましたが、日も集合時刻も間違えてはいません。

学校に着いてみると、校庭にはすでに300組以上の親子が整列していました。守衛さんに受験票を見せると「早く行きなさい」というような感じで促されます。私達は願書提出に引き続き、当日の到着も最後だったのですね~!まだ集合時刻まで15分もあるのに???

自分達の場所を見つけて並び、校舎のほうに目をやるとトイレの前に長蛇の列。「点呼が始まったら一切トイレには行けません。今のうちに済ませてください。」とアナウンス。

「シッコはない」と言い張るボスに「少しはあるはず。お腹に聞いてみなさい。」と説得し、ようやく列に加わりましたが、最後尾。点呼まであと5分ですが、順番は回ってくるのでしょうか?

自分の順番が回ってきた人がわざとグズグズして後ろの受験者達を陥れるという作戦も考えられる・・・まさか子供にそんな悪知恵はないでしょうが、お受験ママ・パパにはあるかもしれません。

(お受験情報サイトの恐ろしい書き込みを見ていると、そんな猜疑心すら生まれてきます)

行列を管理している先生方も、厳格な表情なので、なんとなく「怖そう」な雰囲気です。「試験の日、門のとこに『ようこそ』なんて書いてあるかな?」などと言ってたボスはノー天気でした。

こんな雰囲気の中、長い列に並ばされている間にボスの顔はみるみる曇ってしまい、「なあ、ここ受かっても〇〇小(地元の公立小)行ってもええ?」などと私の耳元に囁いてきます。

(おい、先生に聞こえてる、やめろ!)

その後も、抽選で本日の受験番号を引き、またまた長い列に並び替えて校庭でしばらく待ちました。

ボスの顔がこわばっているので、笑わせてあげようとボケをかましてみたりしましたが、「お母さん、今おしゃべりしたらあかん。ちゃんと前向き。」と逆に怒られてしまいました。

ウチは遅い番号だったので控室待ちでしたが、親の椅子はないので折りたたみ椅子が大活躍。ただし、小学校の教室の通路に置いて邪魔にならない程度の、ごく小さい椅子がよろしいようです。

(ダンナが用意してくれた立派な肘付キャンプ椅子を抱えてこなくて本当に良かった・・・)

しばらくすると、子供達だけ呼ばれ、廊下に整列させられ、試験室へ連行されていきました。集合からここまで、約1時間半。午後の試験だと眠くなってきます。

手伝いの6年生に連行されていくボスの顔は完全にど~んよりと暗くなっていましたので、「ああ、こりゃあかんわな」と半ば諦め、持ってきた本を読みながら待っておりました。

(つづく)