忌引きの対応

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今日は久しぶりにS大非常勤の日でした。

ひっぱりだこ…?

…って私じゃなくて、この屋台です。ここのOBが在学中に企業した蛸焼き屋さんで、そこそこのチェーン店らしいです。そういう現実性、ヤル気、謙虚さが、ここの学生さん達の最大の魅力です。

ところで、今日は中間レポートの提出日だったんです。設計関係で痛い目見てる私は「締め切り厳守」をしつこく宣告し、REMINDERも送り続けていました。ところが25人中3人、提出が間に合わない人が出てしまいました。一人目はお祖母様が前夜に亡くなり、二人目は当日の朝お祖母様が危篤になりました。三人目は風邪。それが嘘だとは思いませんが(そんなこざかしい学生さん達じゃないんです)、問題は、そういった非常事態時の対応にあります。一人目は前夜遅くにメールしてきましたが、私がそれに返事したのは翌朝、彼はすでに実家でした。

「これが仕事なら、緊急だからといって引継ぎもせずにいなくなられたら周りが困ります」と苦言し、「三親等の忌引きは1日です。帰宅し次第、すぐに提出してください」と返事しました。もちろん、「遅れた日数に比例して点数を割り引きます」という確認も添えて。

二人目は授業に姿を見せなかったので、「この単位、落とす気ですか?」と脅しメールをしたら、「祖母様が危篤で岡山の実家に帰って来ています。ルールだからダメですよね?」という返事。「理由はどうあれ事前連絡するのが鉄則。頭の中に書いていた内容の記憶くらいあるでしょう。今日中に何でもいいからメールで送ってください。でなければ落とします。」とさらに厳しい対応。

もちろん私だってただの鬼婆じゃありません。

「それはお気の毒(ご心配)ですね。私の母と同じご年代でしょうから、この季節はいろいろおありでしょう。よくわかりますよ。実は私の母も昨日、緊急入院したのです。」という礼儀正しい前置きはつけましたけれど・・・(私の母の件は事実です)

一人目の人は、「金曜日に送ります」と返事してきましたので、待っています。二人目の方は早速にきちんと仕上げられたレポートを岡山からメール送付してきました。なんだ、ちゃんとできてたんじゃない・・・なら怒られる前にさっさと送ってくださいよ。三人目の方には「病時にお気の毒ですが、途中まででもいいから出してください」と言いました。その後何も返事がありません。来週か再来週「すみません」と来るような気がしますが、手遅れです。

アメリカの大学では、課題の提出日にあまりにも多くの近親者が次から次へと亡くなるため、「締切り延長願いには遺影を添えなさい」と言った教授があるくらいです。

繰り返しますが、私は教え子さん達を信じています。でも緊急事態がなければ提出できたことが証明してもらわないと、他の人達との間に不公平が生じます。だいたい、もし課題が書きあがって「さあ出すぞ」という日の朝に急用ができたとしたら、何とか提出する方法を考えると思いませんか?携帯メルアドだって教えてあるんだし・・・。私も大学生のとき、出席に超厳しい先生の授業に向かう途中で交通事故に倒れたときも、ちゃんとお巡りさんに先生への伝言を頼んでから、救急車で運ばれたものです。

これからは、「忌引きで欠席・遅刻・課題延長する場合には、遺影を添えて申告すること」とシラバスに明記することといたしましょう。