超遠距離通勤の思い出 in California

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ときは1997年、カリフォルニア州デービス ⇔ サンフランシスコのノースビーチ(北西端)です。75マイル(=約120km)、車なら混まなければ1時間半~2時間くらいの距離です。

私は酔狂にアムトラック(全米を網羅する長距離鉄道)で通っていたので、最短で3時間。乗り継ぎが悪かったり渋滞したりすると片道5時間、もしくは帰着不能なんてこともありました。電車なのになぜ渋滞があるのかと言うと、1991年の地震ベイブリッジが落ちて以来、ベイエリア東岸~サンフランシスコ区間代替バス運行になっていたからです。(今後も鉄道復旧するつもりなさそうだったな~^^;)

長距離鉄道とは言え、サクラメント~サンフランシスコ間は一応「通勤路線」という位置づけであり、5時の始発の乗客は、ほぼ毎日同じ顔ぶれでした。あちらの会社は8時始業が多いのです。車内の電灯は消されており、毛布持参で寝ているビジネスマンが多かったです。 あちらは会社員でも交通費全額自己負担なので、ある程度の稼ぎがなければこんな通勤はできません。

デービスは学校区が良く(全米でも5本の指に入るとか)住環境抜群なので、子供のためにここに住み、親が頑張って通勤している、というケースも多いようでした。デービスを出てからしばらくはオークの木の点在する禿山しかない退屈な車窓ですが、ベイエリアに近づいてくると海辺ギリギリを走る景勝路線となり、旅行者にもお勧めです。

テーブルつきの4人掛けの座席と電源もあり、ノートパソコンを使っている人が多かったです。私は車内のスナックスタンドでコーヒーだのサンドイッチだのを買って食べておりました。(新幹線でも必ずアイスクリーム買ってる人…)。代替バスは観光バス出身の運転手さん(コメディアンの生活費稼ぎが多い)に当たるとラッキーで、運転中ずっと面白い話をして車内を爆笑の渦に巻き込んでくれます。もちろん無料。

大好きな職場(設計事務所)でもあり、こんなふうに旅行気分を満喫しながら通勤していましたが、何せ1日に4~5本しか来ない電車です。(カリフォルニアにしては多いほうなのですが…)。終電(サンフランシスコ8時発)に乗り遅れて帰れない日も多く、子供の顔も見られない日が続き、3ヶ月でギブアップしてサクラメントの会社に転職し、しかも車通勤族に転向してしまいました!

弱っ!