一戸建はキャッシュで買おう in 京都

京都市内に転居する必要が生じ職員宿舎に申し込みましたが、待ちリストが長くて当分入れそうにない。京都で民間の賃貸を借りるのは二度とゴメンです。よその地域にはない特殊事情があります。それに、あれこれ含めると東京の家賃より高くつきます。マジで。

京都市内の地価相場は、南大阪の拙宅付近の２倍～３倍。しかもここ２～３年急騰しているらしいです。５年前に帰国したとき、私は京都市内を物色していましたが、家族の通勤通学の都合で南大阪へ。あのとき遠慮してしまったことが、悔んでも悔みきれない～！

確かに、拙宅は1000万円ちょっとで、庭こそないけどガレージ付、間口７ｍのまあまあな一戸建てです。でも、５年前なら京都市内でも、贅沢さえ言わなければ手の出せるマトモな物件がないことはなかった。でも今は、1000～2000万円で探しても「ワケあり狭小物件」しか出てきません！間口（接道）は２間（3.6ｍ）あればマシなほうです。間口１間半も目白押し～！

2000～3000万円台まで頑張ると少しは人並な物件が出てきますが、よく見ると「再建築不可」。うっそやろ～！！！　南大阪なら、再建築不可物件など１０分の１の値段で叩き売りですよ。

「町家再生」ブームらしいけど、再生（リフォーム）するより他に道がない物件が多いからですね。ここでは、公道は４ｍあれば御の字、２項指定かかってれば万々歳！なんです。５年前くらいから登記のチェックが厳しくなったらしいんですが、それ以前は９割方が違法建築。建蔽率／容積率は60％・100％が当たり前、50％・80％なんて地域もザラだから、無理も無い。でも違反物件だと銀行ローンが組めません。
「え？それじゃあいったいどうすればいいの？？？」と思って聞いたら･･･

「5000万円くらいまでなら皆さん現金で買われます」なんだそうです。ひょぇぇぇ～！！！　場違いな客で申し訳ありません･･･

ちなみに写真の雨漏り物件は、町家ですらない、ただ古いだけの朽ち果てたボロ長屋。不便な駅から15分の京都市内では不人気な地区ですが、土地25坪付で前が公道なので、それでも3000万円近くします。土地と倒れかけのボロ家だけで一生分のローンですか･･･しかも環境も全然よくないところで･･･

でも環境のいい地域は「億」の字が躍っています。人間、無理してできることとできないことがある。道理で、国公立大の教授は皆さん滋賀県や京都府下・大阪府下に住まわれているはずです。

この他にも、ネタにしたい面白物件を多数見ましたが、売主さんのプライバシーもありますし、不動産屋さんの営業妨害になってもいけないので、ここでご紹介できないのが残念です！（ううぅ、喋りたい･･･）

次は、「京都物件探し・マンション編」に続きます。