大学解体新書・第一章

就職して8日目、すでに何人かの「困った人」か見えてきました。

「貴女の勉強にもなると思うから、ウチの研究室の仕事を手伝いませんか?ご自分の予算で・・・。」さすがにNoと言えないお人好しの私も、こちらには今後なるべく近づかないでおこうと決めました。「研究予算は十分にあるはずですよ」って、失礼じゃないですか?こちらだって自分の仕事があるんです。自分の研究費の使い方まで指示されたくないです。お誘いいただいた企画は、実は私も自分でやった経験からノウハウあるんですけど、ただで提供する義理も無いし、ましてや特定の研究室のお手伝いをなぜ私が?

産学共同研究の経験豊富な人から、酷い話を聞いてはいました。特に旧・国立大学医学部教授という、白い巨塔の方々。一方的に時間を決めて呼びつけられたので手土産を持って訪問すると、教授は出てこず助手の方が「この前の共同実験のお話、やはりできないそうです。なかったことにしてください。

はぁ~?

貴講座に弊社から差し上げた寄付金はどうなるんでしょうか?」と言いたいのを呑み込んで「また今後ともよろしくお願いします。」と頭を下げて帰ってくるのだそうです。決して企業の研究者のほうが研究業績的にもIQ的にも下なわけではないと思うんですがねぇ・・・

医学部ほどではないにしろ、自分は産業人や事務方より偉いと確信している教授はやはり存在。「実るほど頭を垂れる何とやら」が事実だとすると、かなりヤバイ感じ~。何か用事をお願いしようとするとたいがいの先生方はお逃げになりますが、今日の方は断り方がスゴかった。「多忙なのでご免こうむります」(原文のまま)。

でも一応念のため「ご免こうむるって日本語、今どきまだ丁寧語として使う?」と主人に聞いたら、「通常は陰で使うよ」とのこと。理系で国語力がないだけなのか、ただの無礼者なのか、不明。

別のタイプの困ったちゃんも、某事務室にいました。どうしても話が通じない年配の女性。何か聞いても必ずトンチンカンな答えが返ってくるので、そのたびに「私の言葉が足らず大変申し訳ありません。実はこれこれこういう主旨の質問だったのです・・・」と説明するメールが4往復ほどしたところで話がふりだしに戻り、こちらが音を上げてしまいました。でも「何でも必ず私を通すように」という偉いお立場の方なのです(涙)

もう、好きにさせてもらいまっせ~!