就職4日めのOJT

イメージ 1一人ぼっちだった新しい職場も4日目。すでに仕事が山積み持ち込まれ始めています。嬉しい悲鳴(?)

昨日は、メディアセンターへ学外LANの手続に出かけ、帰り道に全学(本社)の関係部署長に飛び込みでご挨拶。勝手に自分の得意課目の企画案を売り込んでしまいました。 帰ると留守電が沢山入っており、処理すべき書類がドサッ。留学生受け入れの可否を問うものです。こ、こりゃ私一人では決められん。誰に聞こうか…

そこへ、面接でお目にかかった教授からWelcomeメール。渡りに舟とばかりに、押しかけて面会していただきました。「なに、今までずっとほったらかされてたの?」と驚きつつ、新人対策担当(と思しき)教授に電話をしてくださいました。

それで初めてわかったのが、まだ私の面倒を見る担当者が決まっていなかったということです!そこで担当(と思しき)教授を訪ねると、自分は担当になったつもりはない旨をしきりに強調されます。メールで総勢240名の教授陣に着任の挨拶を流しましたが、お返事は今のところ5通のみ。「ご挨拶に伺いたいのですが」と電話すると、「忙しいのでまたいずれ…」と。

も、もしや私、避けられてる!? …いや、そういうわけではないらしいのです。

こちらは24時間体制で忙しい理系の学校。○○長や○○担当といった研究の妨げになる役職は、皆さんなるべく避けて通りたいようです。やっぱり真理を探究されている方々は、地位とか名誉とかには興味がないのですね。ましてやどこの馬の骨ともわからない新人などに関わった日には、何に巻き込まれるかわかりません。

研究科長選挙にも、推薦された方々がことごとく「私は不適任。辞退します。」と書いておられました。
断りきれなかった人がやらされているという噂まであるようです。(笑)。耐震改修等でただでさえ研究時間が削られて困ってる時に、これ以上雑用や難題を持ち込まないでくれ、というのはどなたも本心のようです。自分とこの学生・院生・研究員の世話だけで手一杯なのです。

実は友人のジム先生も、学科長になった途端に顔色が悪くなり、酒量が増え、心配していました。でも昨日は、新しく作る和室のスケッチプランを見てくれと送ってきてたので、少し安心しましたが、ストレス解消のためか、自宅を和風に改築しまくっている模様。

そういえば田中耕一さんも島津製作所の重役昇任のオファーを一生懸命断ってたな…ウチの旦那(←密かに田中さんを目指すサラリーマン研究員)も、昇進するたびにボヤいてました。もっとも彼の会社は1円の昇給もともなわない昇進ですからね。田中さんとこはどうか知らんけど。いずれにせよ、理系の研究者は控え目。「Leave Me Alone」って、みんな思ってる。

噂によると、国立大学の教授って、学部長や研究所長になっても、本部の理事クラスにならない限り、ほとんどお給料は変わらないのです。ビジネスクラスはおろか、グリーン車にも乗れないそうです。そら、やってられんわな・・・4日めの本日、総務の方が委員会のメンバー表を届けてくれました。妙にそそくさと帰ると思ったら、なんと私は4つもの委員会に入れられてます!今まで隠してたか~!

また今日は初めて前任の方とお会いして、業務の内容をいろいろ教えていただけました。引き継ぎなど無かったので、前任者の連絡先を見つけ出し、私から面会をお願いしたのです。開口一番に言われたのは、ここはとても孤独な職場ですよということ。「私はここの出身で皆知っているから大丈夫だけど、外から来た貴女は大丈夫?」と心配されました。私はいつも孤独な一匹狼だったので、それは別に大丈夫ですが・・・。

またある若い先生から「ビシバシ改革して風穴を開けてください」みたいなとんでもない励ましメールも来ました。ど、どうか、そんな恐れ多い期待はしないでくださ~い!(汗)
 
そこへノックの音。初めてお会いする教授が、今日到着したばかりのフランス人研究員の方を連れて、「外国人登録のしかた」その他諸々を聞きに来られました。うっ、そういえば、そんなこと知らね~ 。だって外国人として日本に来たことないもの。とりあえず、山積みの中から、「日本生活事始」の書いてある冊子を見つけてお渡ししました。

私も今から慌てて読んで勉強します!