波乱含み (就職2日め)

眺望が気に入り「一生ここにいよう」と心に決めたばかりのマイ・オフィスは、翌日には「退去命令」。なんでも耐震強度アネハ物件(注:一般名詞)の中でも最低ランクの数値なんだそうです。昨日前任者に連絡を取った際「まだそこにいるのですか」と言われ、意味がわかりませんでしたが、そ、そういうわけだったのですね~!他にまだ何か落とし穴はありますか?(思いがけない採用にまだ疑心暗鬼の私)

今日は先生方に挨拶まわりしようかと思って名簿を調べたところ、ガ~ン!なんと、ひとつの教室ごとに10人ずつくらい教授と准教授がいるではありませんか。今まで、「各教室に教授が一人」とばかり思っていましたが、大きな大学ってこうなのね~「教授会」も、もしかして大教室で「国会」みたいにやるのでしょうか・・・?どうやら、東京23区の「区」と、地方の小さな市の中の「区」とを勘違いしてたようです。それにしても、これほど多数の際級研究者が一堂に会している場所では、何か特殊な磁場が出ています。(緊張のあまり旧字にしちまったよ~)

で、先生方は諦め、各教室の事務室に挨拶して回ったのですが、同じ廊下の並びにX線室はあるし、敷地内に原子炉なんたらもあり、「安全で清潔」というわけにはいかない職場のようです。(アネハだし)。わが夫の研究室でも、誰かが放射性物質をこぼしたとかで、計測しながら拭いて歩いたことがありましたけど^^;

しかし、私の緊張感がさらに高まるのはソフト面です。この理系の職場に就職するにあたり、ここのOBである某大学教授にいただいたアドバイスは、「心配せずに自然体で行かれたら良いでしょう。ただし、論理的に話されますよう」。

ひょえぇぇぇ~~~

他は何でも頑張りますから、どうかそれだけは免除してくださ~い!(号泣)だって私は「Doodlin'(ワケわからんことをぐちゃぐちゃ喋りまくる、の意)」なんですから・・・。今までの勤め先では歌うたってアホ言っていても許していただけていましたが、こちらではあまり調子こいてると「キッ」と睨まれてしまうかもしれません・・・

私に関する誤情報も耳に入って来ました。教授会で「数ヶ国語に堪能な女性が着任する」と紹介されていたそうです。

それは違います~~~

確かに面接で「数ヶ国語で歌えます♪」とは言いましたが、「喋れる」とは一言も申しておりません。あのときは笑っていただけたのでウケが取れたとばかり思っていましたが、まさか謙遜と思われた?それほどレベルの高い世界なんですね~ここは!(溜息)私を選んでしまった、もとい、選んでくださった選考委員会の先生方が周りからボコボコにされないよう、私なりに一生懸命頑張りたいと思います。