待つって辛い

中学生の頃、友人が意中の男子に思い切って手紙を出したのですが、4ヶ月も返事がなく、心配で食事が喉を通らなくなり、5kgくらい痩せてしまった、という出来事がありました。数年後の同窓会でその男子に聞いてみたところ、「実は両思いだったが、どう返事してよいかわからなかった」というオチだったのですが・・・まだ中学生が純情でカワイラシイ時代でしたね。

私は四十過ぎた今になって、その友人の気持ちがわかるようになりました。また性懲りもなく就職に応募して、返事を待っているのです。気にしてもしかたないとわかっていつつも、仕事も家事もDIYも手につきません。ついつい、ウェブを開いて意味もなく関連事項を検索したりしてしまいます。さすがのインターネットでも、こればかりは結果もヒントも出ておりませんが。

昨年の今頃は、別の応募先で最終選考3名に残っていると言われ、郵便受けを日に何度も見る毎日。採用されたら引越しとなる勤務地だったので、DIYリフォームもすっかり中断しておりました。結局、結論を1ヶ月、2ヶ月と先延ばしにされて半年待った挙句、私は落選しました。後日調べてみたらもっと「大物」の方が選ばれていたようなので、こりゃしかたなかんべ~と納得。

半年前の応募先では、とても和やかな雰囲気で楽しくお話しできて、面接官の方々の反応も良かったのです。しかし結果としては落選でした。「高齢(上司・同僚より年上)」が理由だったそうですが、結果を見ると、えぇぇぇーっ!!!どうみても私より老けて見える女性が選ばれてるではありませんか!身体的年齢は私のほうがかなり若いと思うんだけどな~。戸籍上の年齢がこんなにも重要視される日本社会の現状に、だんだん不安になってきました。

昔ある大学を受験したときにも、一次~四次試験を突破して、最終(集団)面接の場で、一緒にいた受験生の皆さんに「合格はアンタやな」と言われたにも関わらず、私は落ちました。数々の質問に対して、ひとつだけ、絶対に言ってはならない答えを述べてしまったらしいのです。面接や試験の類には必ず、「これを言ったらオシマイ」の地雷があるようです。

今回も調子に乗って何か余計なことを口走ったかもしれません。それに今回は分不相応な職場に「背伸び」して応募して、書類が通っただけでも驚きなのです。考えれば考えるほど、半端人間の私などどこにも採用されるわけがないと思えてきます。

一生アルバイト暮らし、それも今年から2割減収なんです。毎年の契約更新だっていつまで続くか・・・年金もほとんどない老後です。まだあと30~40年も生きなきゃならないのに、どうしたらいいの!?自分の父親も泣く子も黙るような超高学歴にも拘わらず真面目すぎる性格が災いしてブルーカラーな老後を過ごしているので、予想が現実感を持って迫ってきます。

落選の場合に備えて、自分を慰める試みをしてみました。

●きっとまた他にも良い機会があるよ・・・
(いや、どう考えてもまたとないピッタリな職務内容だったし、素敵な職場でした。あぁ~ダメだ)

●家族と過ごせる時間が長いほうがいいじゃない・・・
(いや、貧乏で苦労かけてる。このままじゃ2人とも大学まではとても行かせられない。あぁ~ダメだ)

●家族を事故や犯罪で失った人々の不幸に比べれば、就職難くらい・・・
(ちょっと、論点がズレてきてますよ~)

●こうなったら、珍しい「貧乏カリスマ主婦」として売り出してやる!
(開き直ってどうするつもり?)

●私など、屋根の下で暮らせているだけでも有難いことだ。
(おやおや、とうとうそこまで下げましたか・・・)

これからしばらくは情緒不安定が続きそうです。