美容室の値段の差

ヘアケア製品の応募シールを集めて「無料カット券」をいただき、「高級サロン」を体験してみました。カットだけで5250円もするところです!え?それって普通の値段だよって?

最近はずっと、カット1800円の店で3ヶ月~1年に一度、というケチケチヘアーでしたし、息子は床屋で1000円のバリカン、主人と娘の髪は私が切っております。アメリカにいた頃は、美容室は高いわりに下手くそなので、夫婦揃って腰まで髪伸ばしてました。ロシアから来たばかりの美容師さんには「髪が多すぎる!」って本気で怒られるし・・・(涙)

今回は久しぶりの「高い店」なので、「やっぱり技術も違うかしら?」とワクワク。サロンは関西一円の指定協力店の中から選べたのですが、派手っぽい大阪のお店は避けたかったし、神戸はよく知らないし、京都も四条や河原町近辺ももうなんだか「らしくない」気がしたので、落ち着いた雰囲気の、京都・北山通りの店に行ってみました。(おいおい、交通費のほうが高くついてないか~?)

違いは歴然でした。まず美容師さんの身なりからして違います。拙宅の近所の1800円の店では、「数年前までヤンキーやってました」風な美容師さん達が、ヘアダイを繰り返して極限までボロボロになった髪に、なぜか皆さんへヴィメタっぽい服装。中には「プリン頭」の人もいます。紺屋の白袴もええ加減にせんかい、と言いたいところ。

こちら(北山)の美容師さんは、地味ながらも「おぉ~お洒落!」と思えるいでたちでした。年寄り好みの「トレンドに流されない」スタイルを注文してもすぐに理解してもらえます。そして、カットの丁寧さは言うに及ばず、シャンプーやブローにかける時間も全~然違います。(1800円の店ですと半乾きで放り出されたりします)。全部で一時間半ほどかかり、5250円は職人の値段としては当然だな、と納得。(←無料券のくせに~)

若い頃は美容院にも随分お金を使いましたが、失敗して辛い日々を過ごしたことも数知れず。ずっと「ワンレンで長く伸ばして引っつめ」という手のかからないスタイルに落ち着いていました。それがある日スキバサミで滅茶苦茶にされ、諦めてバッサリ切り落としたのが1年前。美容師さんと客には相性があるので、激安の店に思いがけない出会いもありますが、なかなか「安くて上手い地酒を探す楽しみにも似て・・・」というわけにはいきません。

昔、東京は自由が丘の元祖・激安チェーン店で凄腕の美容師さんを見つけたのですが、間もなく上野毛の高級店に引き抜かれていなくなってしまいました。「リッチになったら来てね」と言い残して去って行きましたが、ついにその約束は果たせず・・・。関西では職人が店を移るときに行き先を顧客に言うのはタブーですが、東京ではOKなのですね!

今回は大満足な体験だったので、「就職できたら絶対また来ます!」と表明してきました。本気でそう思ってますけど、これってたぶん「変な客」ですよね・・・