町内会ドブ掃除

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うちの町内会では、毎年一回夏に、全世帯いっせいにドブ掃除をします。
今までアパート・マンション暮らしだったのでこういうのは初めてです。
どこでもやっていることなのでしょうか?

日曜日の朝7時頃から、みな出てきて側溝や排水マスの汚泥をこそぎとります。
上流の人から順番に水を流していかないと労力が無駄になるようにも思いますが、そこはそれ、お互いに声を掛け合ってなんとかなっているところが不思議です。

排水マスは台所や風呂場からの「生放り」なので、固まった油やら髪の毛やらで大変なことになっています。
はっきり言って、く、臭い!!!
排水路はお隣と共有なので、「ウチのせいかしら!?」とあせります。

「こんなときしか掃除しないもので・・・」と言い訳すると、私の親ほどの年齢の隣の奥さんが、
「みんな一緒や!」と笑って許してくれます。
でも、これからは少し流すものに気をつけようと思います。

道具が足りなかったりすると、「ほれ、奥さん」と気持ちよく貸してくれます。

普段見かけない息子さんや娘さんが出てきて「お隣さん、こんな大きい子もいたの?」ということもあります。
(うちの息子など、地元の学校に行かないし、7月始めから家でブラブラしてるし、愛想ないし、「ひきこもり」と思われているに違いありません)。

ご近所が顔を合わせる機会になるし、環境意識も高まるし、なかなか良い習慣だと思います。

京都では、会社の前の道をご近所と持ち回りで掃き掃除していました(←ヒラ社員の仕事)。
本の学校の「下校前の掃除」もなかなか良い習慣と思いますが、今でもしているのでしょうか?
(まさか「早く帰らないと塾に間に合わないから廃止」とか・・・?)

アメリカでは学校でも会社でも掃除当番というものがありません。
全部、ジェニターと呼ばれる掃除屋さんが来てやってくれます。
だからうちの子は初めて日本の学校に入ったとき、「掃除!」と言われて当惑したようです。
(そのうちすぐ慣れて「美化委員」に熱中していましたが・・・)

アメリカの大学で「コミュニティ・デザイン」など勉強していたとき、漠然とした虚しさを感じていました。
やはり下手なデザイナーのノウハウより、こうした「ご近所の底力」だと思いますが、いかがでしょう?